まず結論から
細川杏さんは、吃音症のある当事者として取材と大学の公表資料に登場している大学生です。2022年10月、20歳のときに神戸で開かれた「注文に時間がかかるカフェ」に接客スタッフとして参加し、その様子が放送局の特集として報じられました。翌2023年10月には、自分が通う大学の学園祭で同じカフェを開く側に回っています(費用はクラウドファンディングで集められた、と大学が公表しています)。本人が語っているのは、幼稚園のころに話し方の違和感に気づき、小学生のころから周りにからかわれ、国語の音読の時間が怖かったこと、そして「人と話すのが本当はすごく好き」だという気持ちです。
- こうした学齢期の経験は、この方だけのものではありません。日本の学会誌に載った総説は、学齢期に約半数がいじめやからかいを経験するため対策が重要だとしています。
- 英国の通常学級で同級生全員に聞き取った研究では、吃音のある子は「嫌い」と挙げられて拒否に分類される割合が、吃音のない同級生の2倍以上でした。
- その割り振りは、吃音が重いか軽いかでは決まっていませんでした。外から見た症状の程度と、教室でのつらさは別の話です。
- 自分から吃音を伝えることは、成人では周囲の協力を得るための環境の調整の一つ、学齢児では臨床の方法の一つとして挙げられています。
- 学校や職場での調整(合理的配慮)には法律上の根拠がありますが、医師の診断書や言語聴覚士の報告書を求められる場合があります。
ただし、ここに書いたのは公開された記事に残っている範囲だけです。現在の状況やその後の経過は公表されていないため、この記事では扱いません。また、教室を調べた研究は英国の16人とその同級生403人を対象にしたもので、日本の学校にそのまま当てはまるとは限りません。
国語の音読の時間に、何が起きていたか
細川さんの名前とともに紹介されることが多いのは、カフェで接客をしている場面です。けれど本人が最初に話しているのは、そこに至るずっと手前、小学校の教室の話です。
当事者の声(当時20歳の大学生・放送局の特集での本人の発言。2022年10月)
国語の時間で1人ずつ文章を読む時間があって、それが本当に怖くて。体中汗びっしょりでガタガタ震えて心臓もすごくバクバクして…いざ、自分の番になるとクラス中が私のことを笑っていたので、本当にその時間が地獄でしかなかったです。
話し方に違和感を覚えたのは幼稚園のころだった、と特集は伝えています。小学生になると周りからからかわれるようになり、徐々に口数が少なくなった。周りの子は吃音症ということばを知らなかった、と本人は続けています。高校1年から始めたアルバイトでは、人と話すのが苦手だからと荷物を仕分ける仕事を選びました。その一方で「人と話すのが本当はすごく好きなので、接客業とか障害をお持ちの方のサポートとかがしたかったっていう気持ちはあります」とも語っています。音読の順番が回ってくる数分間に何が起きるのか——それを外から見ていた同級生は、どう受け取っていたのでしょうか。教室の子ども全員に直接たずねた研究があります。
出典: 「注文に時間がかかるカフェ」"吃音症"の若者たちが接客スタッフ(関西テレビ カンテレ・特集)(台帳: V0244)
英国の研究チームは、吃音のある子どもが1人ずつ在籍する通常学級を各地から集め、そのクラスの子ども全員に面接しました。対象は吃音のある子ども16人と、同級生をあわせた403人です。一人ずつ別室で、好きな子と嫌いな子を挙げてもらい、さらに「いじめられている子」「助けを求める子」「リーダー」といった行動にあてはまる子を挙げてもらう方法です。
結果として、吃音のある子は「嫌い」と挙げられて拒否に分類される割合が、吃音のない同級生の2倍以上でした。逆に「人気」に分類される割合は低いままでした。行動の枠では、いじめられている子として挙げられる割合が吃音のない同級生よりかなり高く、統計的にはっきりした差が出たのはこの項目だけだった、と論文は但し書きを添えています。
この研究がわざわざ組まれたのは、「吃音のある子はいじめられやすい」という従来の説明の根拠が、20年以上前に学校にいた人たちの回答に偏っていたからでした。障害のある子を通常学級に受け入れる方針が広がり、多くの学校でいじめ防止の取り組みが入った今なら変わっているのではないか——そう考えて測り直した結果、教室での立場にはほとんど変化が見られなかった、というのが論文の結論です。
もう一つ、覚えておきたい結果があります。この研究では、行動の枠や教室での立場の割り振りは、吃音の重さでは決まっていませんでした。いじめられている子に挙げられたなかにも、拒否に分類された子のなかにも、話しにくさが重い子と軽い子の両方が含まれていたと記されています。「軽いから大丈夫」「重いから仕方ない」という読み方は、この結果とは合いません。
参加する側から、企画する側へ
神戸のカフェの報道は、接客に挑んだ日で終わっています。けれど話には続きがあり、その続きは大学が自分の名前で公表しています。
大学の公式発表が伝えた、企画した本人の言葉(学校法人追手門学院のプレスリリース・2023年10月)
「私が経験した過去の辛い体験を子どもたちにしてほしくない。同年代の大学生など1人でも多くの方に『吃音症』を知ってもらいたい」と開催にかかる費用をクラウドファンディングで募り、開催に漕ぎ着けました。
発表によれば、企画したのは吃音症のある心理学部3年の細川さんで、前年に神戸で開かれた同じカフェにスタッフとして参加し、多くの人から温かい言葉をかけてもらい勇気と希望が持てるようになった経験から、自分の大学での開催を企画したと書かれています。学園祭の当日は、細川さんと他大学の学生あわせて5人が接客スタッフを務め、吃音症の説明や注文に時間がかかる理由を説明しながら接客し、飲み物を無料で提供する——そういう進め方です。出店ブースには、スタッフ一人ひとりの体験をまとめた冊子も置かれました。店に立つことと同じくらい、そこで説明することが中心に置かれているのがこの企画の特徴です。話し方の専門的な解説でも、自分から吃音を伝えることは一つのやり方として挙げられています。
出典: 吃音のある学生が学園祭で「注文に時間がかかるカフェ」を開催(学校法人追手門学院 プレスリリース)(台帳: V0551)
自分に吃音があることを相手に伝えておく——専門的にはこれを「開示」と呼びます。成人の吃音の治療を解説した公的な研究プロジェクトの資料は、周囲に自分が吃ることを伝えて協力を求めることを環境の調整の一つとして挙げ、あえて吃って見せるなどして吃ることを先に知らせると心理的な負担が減り、楽にやりとりができるようになると書いています。同じ資料は、話し方の訓練だけで改善する例は少なく、過半数では心理面への対応も必要になるとしています。
学齢期の子どもについても、似た考え方が臨床の方法としてまとめられています。吃音のある学齢児が、いじめや仲間からの否定的な反応に直面したときに使える方法を整理した論文は、いじめへの受け答えを一緒に考えて練習する活動と、教室で同級生に吃音を説明する取り組みを挙げています。細川さんが学園祭でやっていること——注文に時間がかかる理由をその場で説明しながら接客する——は、これと同じ向きの行いだと読むことができます。
この論文は、臨床家が使える方法を示し、1人の経過を報告したものです。効果を比べて確かめた試験ではないので、「説明すればいじめが減る」という読み方はできません。
一日で終わらなかった人たち
細川さんのように、参加した側が次に開く側へ回る動きは、一人だけの出来事ではないようです。このカフェを始めた人が、その広がりを語っています。
「注文に時間がかかるカフェ」発起人の吃音当事者(女性向けメディアのインタビュー)
そうなんです。カフェを開催するのは1日限りなので、3か月間の準備期間はオンラインで打ち合わせをして、実際に全員で集まれるのは当日だけ。私自身はまた次の開催地へ、と移動してしまうのですが、地元から参加してくれたスタッフのみんなはその後も交流会を続けたり、独自のイベントを開催しています。
たとえば吃音のある中高生の交流会を開いたグループがあったり、「注文に時間がかかるカフェ」をきっかけに目標ができて大学で吃音の研究をしている人もいます。ほかにも「“注カフェ”を体験して自信がつきました」と言ってスターバックスでアルバイトするようになった人や、バンドを組んでライブを開催した人たちも。そういう報告を受けると嬉しいですね。
子どものころからカフェの店員になりたかったのに、10代から20代のころは症状が重く、接客業は難しいだろうと諦めて大人になった——そう振り返る人が、「既存のカフェでできないなら自分でつくろう」と2021年に始めたのがこの催しです。始めた頃は、吃音のある人たちから「今まで自分たちは吃音を隠して生きてきたのに、大々的に吃音者のカフェを開かれたら世間にバレてしまう」という批判も届いた、とも語っています。その気持ちも分かるのでつらかった、と本人は述べています。表に出るかどうかは、当事者のあいだでも割れる問題だということです。同じ立場の人どうしが集まって話す場について、学会の解説はこう整理しています。
出典: 吃音で諦めた夢を「注文に時間がかかるカフェ」批判乗り越え3年で全国約50か所で開催(CHANTO WEB)(台帳: V0249)
日本吃音・流暢性障害学会の解説によれば、日本にはさまざまな吃音の自助団体(同じ困りごとを持つ人が集まって支え合う団体)があり、団体によって目的も規模も異なりますが、活動の中心はおおむね共通しています。吃音のある当事者が「吃音があるのは自分だけではない」ということを認識し、共通の体験を語り合い、苦悩を分かち合い、互いに援助し合うことです。1965年に発足した「言友会」は日本で最も歴史が古く、定例会や全国大会を開いていると記されています。
近年は、若者を対象とした団体や、女性の集いを開く団体など、特色のある団体も設立されている、とも書かれています。同じ解説は、吃音の自助団体に参加してほかの吃音のある人と出会うことが、吃音を否定的に捉えることが減るといった心理的な変化のきっかけになることもあるとしています。「なることもある」であって「なる」ではない、という書き方です。催しの種類の違いや、初めて行くときの不安については吃音の集まりを整理した記事のほうが詳しく扱っています。
「治らない」と聞いてから先の話
細川さんは高校生のときに「吃音者の生きづらさ」と題した論文を書き、それが転機になったと語っています。そのとき一番ショックだったのが「治らない」という言葉だった、とも述べています。この「治らない」という言い方に、どんな中身があるのかを確かめておきます。
国立障害者リハビリテーションセンター研究所の解説によれば、発達性吃音の多くは軽い繰り返し(「あ、あ、あのね」のような形)から始まり、うまく話せる時期もあるのが特徴です(「波がある」と言われます)。そして7〜8割くらいが自然に治るとされ、残りの2〜3割は徐々に症状が固定化して、楽に話せる時期が減ってくると説明されています。さらに症状が進むと、話そうとしても最初のことばが出なくなることが多い、と続きます。
この「最初の音が出しにくくなる症状」を難発と呼びます。学会の解説は、思春期以降になると症状は音を繰り返す連発や音を引き伸ばす伸発よりも難発が中心になり、それが頻繁に出ると発話が困難になってやりとりに支障が出るとしています。そして困難を感じやすい場面として、中高生では部活動や入学面接、大学生ではゼミの発表や就職活動、社会人では職場の電話応対を挙げています。
心の側の変化も説明されています。幼いころは症状に気づいてもその場限りだったのが、成長とともに周囲から指摘される場面が増えると、子どもは自分のことばの出づらさをはっきり意識するようになる。その結果、話す前に不安を感じるようになったり、話す場面に恐怖を感じたりする、とされています。うまく話せないことを恥ずかしく思うようにもなり、こうした気持ちは「うまく話せない」経験が増えるほど強くなる、とも書かれています。国語の音読の時間が怖かった、という語りは、ここで説明されている過程の一場面にあたります。
学会誌に載った総説も、同じ時期の困りごとを短くまとめています。学齢期に約半数がいじめやからかいを経験するので対策が重要であり、診断書などで対応する。学齢後期以降には吃音を隠そうとして多彩な、しばしば不適切な対処行動を身につけ、思春期以降は人前で強い不安を感じる社交不安障害やうつといった問題も併発しやすい——という流れです。同じ総説は、話し方の訓練だけでは長期的な有効率が低く、心理面・社会面の支えも必要だとしています。
接客の仕事に就きたいとき、制度の側に何があるか
「接客業をしたかった」という気持ちは、一日限りの催しの外でも続きます。人と話す仕事に就きたいとき、制度の側に何が用意されているのかを確かめておきます。
2016年に施行された障害者差別解消法により、学校や職場での吃音に対する差別的な言動や扱いは禁止されています。そのうえで、発表や電話応対の免除、試験などでの面接時間の延長といった調整を求めることができるとされています。こうした個別の調整を合理的配慮と呼びます。ただし、その際に医師の診断書や言語聴覚士の報告書の提出などを求められる場合がある、とも書かれています。学会誌の総説も、就学・就労の支援として、診断書によって同法にもとづく調整を受けられるとしています。
「合理的」がどこまでを指すのかも説明されています。公的な研究プロジェクトのQ&Aは、「合理的」とは雇用主に過大な負担を生じさせない範囲で、という意味ですと明記しています。たとえば電話が難しい場合に他の人に電話を取ってもらう、口頭での報告が難しい場合に手順を変えてメールで報告・連絡・相談することを認めてもらう、といった形が具体例として挙げられています。一方で、業種や会社によって範囲が狭いこともあり、電車の車掌になりたいがアナウンスをしないでよいように配慮してほしい、という要望は、アナウンス役をもう1人乗せることになるため過度の負担にあたり「合理的」ではないと判断される、という例まで書かれています。
成人の治療の解説も、同じ法律を根拠に、雇用主は求められれば調整をする義務があるとし、面接時間を長くする・電話業務を免除するといった例を挙げています。ただし、そのためには吃音の診断書が必要とされることが多い、とも書かれています。「頼めるかどうか」の前に「診断を受けているかどうか」が来ることがある、ということです。
相談先も決まっています。ことばの出にくさそのものについては、ことばや聞こえの障害がある人の指導・支援を行う国家資格の専門職である言語聴覚士や、学校のことばの教室が窓口になります。次のようなときは、一人で抱えずに相談を考えてみてください(あくまで目安で、当てはまらなくても相談して構いません)。
- 学校や職場で、話す場面を避けることが増えてきた
- からかいやいじめを受けていて、自分では受け答えのしようがないと感じる
- 進学や就職で、面接や電話応対の調整を頼みたいが、診断を受けていない
この3つは相談を考えるきっかけとして挙げたもので、特定の資料が「受診の目安」として定めているものではありません。大学での頼み方や窓口については大学生の吃音の記事にまとめています。
この話を読むときに陥りがちな3つの落とし穴
落とし穴1 − 一人の歩みを「こうすれば乗り越えられる」の手本として読む
細川さんが話しているのは、自分に起きたことと、自分がやったことです。それが誰にでも当てはまる道筋だとは、本人も記事も言っていません。実際、表に出ることをめぐっては当事者のあいだでも受け止めが割れます。カフェを始めた人自身が、始めた頃は「大々的に吃音者のカフェを開かれたら世間にバレてしまう」という批判が多かったと語っています。隠しておきたいという選択も、同じだけ実在します。
落とし穴2 − 「軽いからそこまで困らないはず」と重さで見積もる
英国の教室を調べた研究では、行動の枠や教室での立場の割り振りは吃音の重さでは決まっていませんでした。いじめられている子に挙げられたなかにも、拒否に分類された子のなかにも、話しにくさが重い子と軽い子の両方がいました。外から見た症状の程度と、教室でのつらさは別の話です。
落とし穴3 − 「話せるようになってから」と、相談や配慮の依頼を後回しにする
学会の解説は、発表や電話応対の免除、面接時間の延長といった調整を求められるとしたうえで、診断書や報告書を求められる場合があると書いています。診断を受けていないと、頼みたくなったときにそこから始めることになります。学齢期の段階でも、いじめやからかいには診断書などで対応すると総説は述べています。話し方の訓練だけでは長期的な有効率が低く、心理面・社会面の支えも必要だとされています。
どの場面で、どのくらい話しにくかったのか。短くても書き留めておくと、言語聴覚士に相談するときにも、学校や職場に調整を頼むときにも、そのまま材料になります。まずは気づいたことを記録するところから小さく始めてみてください。
よくある質問
細川杏さんは吃音症の当事者ですか?
はい。放送局の特集では、接客業の夢を持つ吃音の当事者として、当時20歳の大学生と紹介されています。翌年の大学の公式発表でも「自身も吃音症をもつ」心理学部3年の学生として、学園祭でのカフェの企画者として紹介されています。いずれも本人と大学が公開している情報です。
「注文に時間がかかるカフェ」とは何ですか?
吃音のある若者が接客スタッフとして立つ、一日限定のカフェです。大学の公式発表では、接客業をしたくても吃音のせいで一歩踏み出せない若者に勇気を、吃音を知らない人には交流を通して理解を、というコンセプトで開かれてきたと説明されています。常設の店舗として探しても見つからない仕組みで、その事情は吃音カフェの記事にまとめています。
学校で笑われたりからかわれたりするのは、よくあることなのですか?
学会誌に載った総説は、学齢期に約半数がいじめやからかいを経験するため対策が重要だとしています。英国で通常学級の子ども全員に聞き取った研究でも、吃音のある子は「嫌い」と挙げられて拒否に分類される割合が吃音のない同級生の2倍以上で、いじめられている子として挙げられる割合も高いという結果でした。同じ研究は、統合教育やいじめ防止の取り組みが進んだあとでも教室での立場にほとんど変化が見られなかったと結論づけています。
周りに吃音のことを伝えたほうがいいのでしょうか?
決まった答えはありません。成人の治療の解説は、周囲に自分が吃ることを伝えて協力を求めることを環境の調整の一つとして挙げ、あえて吃って見せるなどして先に知らせると心理的な負担が減り、楽にやりとりができるようになると書いています。学齢児については、教室で同級生に吃音を説明する取り組みが臨床の方法としてまとめられています。ただしこれは方法の紹介と1人の経過の報告で、効果を比べて確かめた試験ではありません。伝えたくないという選択も、同じだけ尊重されるものです。
接客の仕事に就きたいとき、職場に何を頼めますか?
学会の解説は、障害者差別解消法にもとづき、発表や電話応対の免除、試験などでの面接時間の延長といった調整を求めることができるとしています。ただし医師の診断書や言語聴覚士の報告書の提出を求められる場合があります。公的な研究プロジェクトのQ&Aは、「合理的」とは雇用主に過大な負担を生じさせない範囲だと明記し、電話を他の人に取ってもらう・口頭の報告をメールに変えるといった例を挙げています。
まとめ
- 細川杏さんは吃音症のある大学生として、2022年10月に神戸の「注文に時間がかかるカフェ」に接客スタッフとして参加し、翌2023年10月には自分の大学の学園祭で同じカフェを開く側に回った。費用はクラウドファンディングで集められたと大学が公表している。
- 本人が語っているのは、幼稚園のころの違和感、小学生のころのからかい、国語の音読の時間の怖さ、そして「人と話すのが本当はすごく好き」という気持ちである。それ以外のことは公表されていない。
- 学齢期の経験はこの方だけのものではなく、学会誌の総説は学齢期に約半数がいじめやからかいを経験するとしている。英国の教室の研究でも、拒否に分類される割合は吃音のない同級生の2倍以上だった。
- その割り振りは吃音の重さでは決まっていない。症状の程度と教室でのつらさは別の話である。
- 自分から吃音を伝えることは、成人では環境の調整の一つ、学齢児では臨床の方法の一つとして挙げられている。職場や学校での調整は法律に根拠があるが、診断書などを求められる場合がある。